音楽フェスは、音楽、フード、雰囲気、お酒などさまざまな楽しみ方がありますが、キャンプも音楽フェスの楽しみの一つです。
美味しいお酒やご飯を食べながら、音楽を楽しみ、そのまま泊まれるというのは至福の時間です。
しかし、全国的に見ると、意外にキャンプができるフェスはそう多くはありません。
今回は、キャンプインフェス歴10年以上のわたしが音楽フェスでキャンプをする魅力(メリット)と注意点(デメリット)、全国でキャンプができる音楽フェスや野外フェスを紹介します。
全国でキャンプができる音楽フェス14選では、オススメポイントの他に「オートキャンプができるか、レンタルサービスがあるか、宅配サービスがあるか」などの情報も記載しているので、参考にしてください。
- フェスでキャンプをしてみたいけど不安
- フェスでキャンプをする魅力や注意点を知りたい
- キャンプができるフェス(キャンプインフェス)が知りたい
目次
フェスでキャンプをするのは、ハードルが高い?

フェスでキャンプをするのは、ハードルが高いのでは?と思うかもしれません。
正直に言うと、キャンプデビューがフェスというのはハードルが高いと思いますが、既にキャンプ経験者なら問題ありません。
でもキャンプ場でキャンプをするのとは少し違うので、ポイントを押さえておく必要があります。
- 駐車場から会場まで遠いことが多く、キャンプ道具を運ぶのが大変
- ライブやワークショップなどさまざまなアクティビティがあり、設営や撤収を素早くする必要がある
- 忘れ物や足りないものがあってもすぐに買えない
これらの理由から、キャンプ場でキャンプをするよりも難易度は高くなります。
でも逆にフェスでは充実したフードエリアで美味しい食べ物を買えるので、料理をする必要はありません。
キャンプをしたことがないけど、フェスでキャンプをしたい!という場合は、まずは普通のキャンプ場でキャンプデビューをして、キャンプをする流れや必要なものがわかってからフェスでキャンプデビューをした方が楽しめると思いますよ。
どうしてもキャンプデビューがフェスになる場合は、必ず事前にテントを設営練習をしておくことをオススメします。
わたし自身もフェスで新しいテントを設営したとき、事前に設営練習をしていかなかったので、設営方法がわからずかなり苦戦しました、、。
好きなアーティストのライブが始まりそうで、かなり焦りながら設営したのを覚えています。
心と時間に余裕を持ってフェスを楽しむにも、テントの設営練習は大切ですよ。
さらにフェスによっては宅配サービスやテントなどのレンタルサービスがあるところ、オートキャンプができるところもありさまざまなサービスを使えば、フェスでキャンプをするハードルも低くなりますね。
オートキャンプとは?
テントの隣に車を駐車できること。駐車場からキャンプ道具を運ぶ必要がないので、初心者にもオススメです。
フェスでキャンプするのが不安な場合は、宅配サービスやレンタルサービスを利用する、またはオートキャンプにするなどをして手軽にキャンプを楽しむのもあり
フェスでキャンプをする4つの魅力
1 . 帰りを気にせず、1日中フェスを満喫できる

音楽フェスはアーティストのライブが終わるとお客さんが一斉に帰るので、バスや道路が渋滞するのはよくあること。
バス待ちを長時間したくないなら少し早めに帰ったりする工夫が必要になりますが、キャンプの場合は会場に宿泊するためそんなことを考える必要は全くありません!
他の人がバス待ちをしている中、最後の最後までアーティストのライブを楽しみ、お酒を飲み、ご飯を食べ、仲間と「あのバンドが良かったよね〜」なんてまったりフェスの振り返りをするのは至福の時間です。
また、帰りに運転する必要がないため1日中お酒を飲んでいられるのも、お酒好きにはフェスでキャンプをする最大の魅力です(笑)
2 . テントを日中の休憩場所として使用できる

1日目の朝にテントを設営してしまえばフェス中はいつでも自分たちが自由に使えるプライベート空間の休憩場所として使えます。
フェスは朝から夜まで1日中動き回っているので、途中で疲れて休憩したいと思うこともよくあります。
自分のテントでは横になって疲れをとることも、日除けをすることも、お昼寝することもできます。
特にフェスでキャンプをして良かった!と思うときは「悪天候のフェス」のとき。
フェスは雨宿りする場所が少ないので、自分たちのテントがあると雨宿りができるし、雨にあたらずご飯も食べられるし、本当に幸せな気持ちになります。
もちろん悪天候のときは、設営や片付けはかなり大変ですけどね、、、、。
3 . 旅行がてらキャンプをできて新鮮!
他県でフェスに行くこともレアですが、他県でキャンプをするのはもっとレアですよね。
わたしの場合は以前北海道で行われるRISING SUN FESTIVALに参戦し、キャンプをしました。
あの時キャンプをしていなければ、北海道でキャンプをすることなんて一生ないだろうなあと思います。
普段とは違う環境の中でキャンプをできるのはすごく新鮮で、旅行気分も味わえます。
旅行がてら全国各地のキャンプインフェスに参戦して、そこでキャンプをするのは間違いなく楽しいですよね。
4 . 会場に宿泊するため、行き・帰りの混雑を避けれる

多くのキャンプインフェスは2日間の開催です。
フェスでキャンプをする場合は、1日目の帰りと2日目の朝に移動する必要がないのでゆっくり過ごすことができます。
会場までのバス列に並ぶことも、道路の渋滞に巻き込まれることも、開場時間まで会場付近で待たなきゃいけないこともありません。
朝まったりコーヒーを飲んだり、朝ごはんを作ったりできます。
フェスでキャンプをすると、日帰りよりもゆっくりした時間を楽しむことができますね。
フェスでキャンプをする3つの注意点
1 . 荷物が多いので、会場までの道中が大変

フェスでキャンプをするとなると、もちろん荷物は多くなります。
夏フェスであれば防寒着はあまり必要ないので荷物は減らせますが、春フェスや秋フェスでは朝晩冷え込むことがあるので、防寒着や厚手の寝袋など荷物がかさばります。
駐車場からテント設営場所までの距離が長いと荷物を運ぶのだけで疲れてしまうことも、、、。
女子2人でフェスでキャンプをした時は、重いアウトドアワゴンとパンパンに荷物を積めたザックを持って長い距離を運ばないといけなく、会場に着くまででヘトヘトになりました。
特に女性がキャンプをする場合や、車ではなく公共交通機関でフェスに行く場合などは、荷物の宅配サービスなどを使うこともアリですね。
2 . テントの設営や片付けに時間がかかる

初日の朝にはテントを設営し、最終日にはテントを片付ける必要があります。
見たいアーティストの出演時間にぶつからないように工夫が必要なため、どの時間帯でテントの設営や片付けをするのか事前に決めておくことをオススメします。
暗くなってからだと周りが見えづらく片付けも大変になるので、早めにテントを撤収しましょう。
ちなみにテントの設営や片付けは慣れれば、かなり時間を短縮できます。
わたしは音楽フェスではスノーピークのアメニティドームMを使用していますが、女性2人でも設営も片付けも20分くらいでできます。
アメニティドームはフェスで大活躍するテントなので、参考にしてみてください。

3 . 天候や気温によっては夜寝られないことも、、、

フェスは野外で開催されるため、天気や気温が変わりやすく悪天候の時にキャンプをしなければいけないこともあります。
雨対策や寒さ対策をしっかりしていないと、洋服がびしょ濡れになり身体が冷えてしまったり、寒くて夜ぐっすり眠れなかったりすることも、、、。
事前にフェス当日の天気を確認し、雨対策や寒さ対策を万全に行いフェスに参加しましょう。
特に春や秋に開催されるフェスでは朝晩に一気に気温が下がることがあるため、注意が必要です。
厚手の防寒着(フリースやダウン)や寝袋などでしっかり防寒対策をすることが大切です。
便利なサービスを利用し、手軽にキャンプを楽しむのもアリ
次のような場合は、キャンプ道具を家から会場まで運ぶのがかなり大変なので、宅配サービスなど便利なサービスを使うこともフェスを快適に過ごすためのポイントです。
- 県外のキャンプインフェスに参戦する場合
- 公共交通機関でキャンプインフェスに参戦する場合
- キャンプにあまり慣れていない場合(特に女性やお子さんがいるとき)
フェスによって利用できるサービスの有無や内容が異なるので、事前に各フェスの公式ホームページをご覧ください。
- 宅配サービス:宅急便でキャンプ道具を郵送すれば、会場で受け取れる
- レンタルサービス:会場でテントや寝袋などをレンタルできる(中には撤去不要のものもある)
- オートキャンプ:テントの隣に車を駐車することができ、キャンプ道具を運ぶ必要がない
レンタルサービスやオートキャンプ券などはとても人気なので、比較的早く売り切れてしまいます。早めにチケットを購入することをオススメします。
2022年全国でキャンプができる音楽フェス14選
北海道
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO(北海道石狩市)
- 開催日:2022年8月12日(金)、13日(土)〈雨天決行・オールナイト開催〉
- 開催場所:石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ〈北海道石狩市新港中央1丁目 / 小樽市銭函5丁目〉
- 来場者数:約70,000人(2018年)
- 出演アーティスト数:全109組(2018年)
- キャンプ:オートキャンプ○、レンタルサービス○、宅配サービス○
- 全国でも珍しいオールナイトの野外フェス
- 朝5時の日の出と共にライブが終わるので、RISING SUNというイベント名になっている
- 北海道ならではの大自然でキャンプをしながら音楽を楽しめるのも魅力的
- オートキャンプができるエリアもあり
JOIN ALIVE 2022(北海道岩見沢市)
AKABIRA CAMP BREAK(北海道赤平市)
- 開催日:2022年9月23日(金・祝)、24日(土)
- 開催場所:エルム高原リゾート〈北海道赤平市幌岡町375番地-1〉
- 来場者数:初開催のため不明
- 出演アーティスト数:初開催のため不明 〈R4.7月時点では4アーティストが出演決定〉
- キャンプ:オートキャンプ○、レンタルサービス×、宅配サービス×、最大2泊3日可能
- 音楽だけでなく、ワークショップやアクティビティも楽しめる初開催のキャンプイベント
- キャンプは最大2泊3日可能
- キャンプはハードルが高いという方向けにケビン(コテージのようなもの)サイト券もあり
東北
ARABAKI ROCK FEST.22(宮城県柴田郡川崎町)



オハラ☆ブレイク’22(福島県耶麻郡猪苗代町)
- 開催日:2022年10月8日(土)、9 日(日)、10日(月)
- 開催場所:猪苗代湖畔天神浜オートキャンプ場〈福島県耶麻郡猪苗代町大字中小松字四百刈乙〉
- 来場者数:不明
- 出演アーティスト数:約40組(2019年)
- キャンプ:オートキャンプ○、レンタルサービス不明、宅配サービス不明
- スローライフを大切に「大人の文化祭」をコンセプトの音楽フェスで、ライブ以外にも美術、小説、食などを楽しめる
- 磐梯山と猪苗代湖に囲まれた最高のロケーションでキャンプもできる

関東
New Acoustic Camp 2022(群馬県利根郡みなかみ町)
- BRAHMANのTOSHI-LOWさんが主催者の1人である「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」がコンセプトのキャンプができる音楽フェス
- 出演者は基本的にアコースティック形式でニューアコでしか見られないライブがたくさんある
- 設営済みのテントに宿泊し、撤収も必要ない「ファミリーサポートプラン」というキャンプ初心者向けのチケットも発売されている
TOKYO ISLAND(東京都江東区)
- 開催日:2022年9月23日(金)、24 日(土)、25日(日)
- 開催場所:海の森公園〈東京都江東区海の森三丁目地内〉
- 来場者数:初開催のため不明
- 出演アーティスト数:初開催のため不明
- キャンプ:オートキャンプ×、レンタルサービス不明、宅配サービス○
- お台場から約1kmほどの東京湾に浮かぶ、今後整備予定の公園で初開催されるキャンプインフェス
- 現在は立ち入ることのできない場所でのフェス開催で、プレミア感もあり
- 東京で開催されるキャンプインフェスがほとんどないので超貴重
北陸・甲信越
FUJI ROCK FESTIVAL’22(新潟県南魚沼郡湯沢町)
- 開催日:2022年7月29日(金)、30日(土)、31日(日)
- 開催場所:新潟県湯沢町苗場スキー場〈新潟県南魚沼郡湯沢町三国202〉
- 来場者数:約100,000人(例年)
- 出演アーティスト数:162組(2022年)
- キャンプ:オートキャンプ○、レンタルサービス○、宅配サービス○
- 世界の重要音楽フェス第3位にも選出された国内最大級の音楽フェス
- 今年は3年振りに海外からのアーティストも数多く参加
- You Tubeライブ配信も行われる予定
GLOBAL ARK 2022(長野県松本市)
- 開催日:2022年8月19日(金)、20日(土)、21日(日)
- 開催場所:乗鞍BASE 〈長野県松本市安曇3994-21 〉
- 来場者数:2万7千人(2022年)
- 出演アーティスト数:約40組(2022年)
- キャンプ:オートキャンプ○、レンタルサービス不明、宅配サービス不明(延泊可能)
- 各地で活躍するDJ /アーティストが出演するキャンプができる野外ダンスミュージックパーティ
- 標高約1,500mに位置するキャンプ場での開催で、大自然の中で音楽を楽しめる
MIND TRAVEL(新潟県妙高市)
- 開催日:2022年9月10日(土)、11日(日)
- 開催場所:ロッテアライリゾート〈新潟県妙高市両善寺1966〉
- 来場者数:1,000人(2021年)
- 出演アーティスト数:31組(2022年7月現在)
- キャンプ:オートキャンプ×、レンタルサービス不明、宅配サービス不明
- 高原のリゾートホテルで開催される音楽フェスで、テントサウナ、温泉なども楽しめる
- 会場から徒歩数分圏内のリゾートホテルに宿泊し部屋で休憩することもでき、幅広い年齢層に優しいイベント
りんご音楽祭2022(長野県松本市)
- 開催日:2022年9月23日(金)、24日(土)、25日(日)
- 開催場所:アルプス公園〈長野県松本市蟻ケ崎2455番地〉
- 来場者数:1,000人(2021年)
- 出演アーティスト数:140組(2022年7月現在)
- キャンプ:オートキャンプ×、レンタルサービス×、宅配サービス不明(3泊4日可能)
- 松本の市街地から近く、街の人々に普段から愛されている場所での開催で「とにかく楽ちんなフェス」がコンセプト
- ゆったりとした雰囲気で、気軽に音楽フェスを楽しめる
東海
森、道、市場2022(愛知県蒲郡市)
- 開催日:2022年5月27日(金)、28日(土)、29日(日)
- 開催場所:愛知県蒲郡市ラグーナビーチ&遊園地ラグナシア〈愛知県蒲郡市海陽町2丁目39番〉
- 来場者数:約30,000人
- 出演アーティスト数:76組(2022年)
- キャンプ:オートキャンプ×、レンタルサービス×、宅配サービス不明
- 日本全国からのご飯や雑貨などお店が500以上集まる市場と、音楽を楽しめるイベント
- 遊園地エリアと海エリアに分かれており、広大な会場でまったりと過ごせ、遊園地のアトラクションやプールも楽しめる
- ステージも6つあり、ロックやポップスなど様々なアーティストが出演予定
関西
ONE MUSIC CAMP 2022(兵庫県三田市)
- 開催日:2022年8月27日(土)、28日(日)
- 開催場所:兵庫県三田アスレチック野外ステージ〈兵庫県三田市波豆川〉
- 来場者数:2600人(2019年)
- 出演アーティスト数:30組(2022年)
- キャンプ:オートキャンプ×、レンタルサービス不明、宅配サービス不明
- 関西では希少なキャンプができる音楽フェス
- 2日通し入場券があれば無料でキャンプができる
- 会場内にはプールやアスレチック、ワークショップもあり、お子さん連れも大満足できる
中国・四国
EXTRAVAGANZA 2022(岡山県真庭市)
- 開催日:2022年8月27日(土)、28日(日)
- 開催場所:クリエイト菅谷キャンプ&リゾート〈岡山県真庭市美甘1050−2〉
- 来場者数:不明
- 出演アーティスト数:10組(2022年7月時点)
- キャンプ:オートキャンプ不明、レンタルサービス不明、宅配サービス不明
- 大自然の中で音楽が楽しめるオールナイト野外フェス
- キャンプだけでなく、バンガローやコテージでの宿泊が可能
- 釣り堀や魚つかみ、五右衛門風呂なども楽しめる
まとめ:フェスでキャンプを楽しもう!
今回は2022年に開催が予定されているキャンプができる音楽フェスや夏フェス、野外フェスを紹介しました。
キャンプができるフェスは自然が豊かな北海道や東北、北陸などで開催されることが多く、関東ではあまり開催されていないようですね。
少し足を伸ばして遠征がてら他県のフェスに参加し、キャンプをしてみるのも旅行気分を味わえていいですね。
フェスによっては荷物を事前に会場まで送ることができる宅配サービスやテント等のレンタルサービスなどもあるようです。
キャンプにあまり慣れていない場合は、それらのサービスをうまく使いながら、フェスでキャンプを楽しんでくださいね。
フェスでキャンプをすると、荷物運びなど普通のキャンプより大変なこともあるので、逆に普通のキャンプがかなりお手軽に思えてきますよ(笑)
アウトドアブームもありキャンプデビューする方も多いと思うので、フェスでキャンプを楽しんでみては?
日帰り参戦とは違う楽しみができて、もっとフェスが好きになるかもしれませんよ。