フェスに行くときは休憩用や荷物を置くために日帰り用のサンシェードテントと呼ばれるテントを持っていくことがあります。
しかし、いろいろな種類のテントが販売されていて、どんなものを持っていくべきか迷うかもしれません。
フェスにはどんなテントを持っていくべき?
わたしはフェス参戦歴10年以上で、全国各地の春・夏・秋フェスに通算20回以上参戦しています。
そこでこの記事では、わたしの経験から
・初心者でも迷わずにフェスで使う日帰りテントを選ぶための4つのポイント
・予算別のオススメ日帰りテント10選
を紹介します。
着替えに便利なフルクローズのテントや耐水性が高いテント、わたしが実際にフェスで使っているテントをピックアップ!
1万円以上の高性能な靴から3千円以下まで幅広く紹介!
この記事を読めば、自分の予算に合ったフェスで活躍するテントを見つけることができます。
- フェスで使うテントを選ぶときの4つのポイント
- フェスにオススメの日帰りテント予算別10選
目次
はじめに|行くフェスのルールを確認するのがマスト
まずは自分が行くフェスのテントに関するルールを確認することが一番重要!
フェスによってさまざまなルールがあります。
・そもそも日帰りテントの持ち込み禁止
・持ち込みOKだが、大きさの制限あり(○m×○m以下ならOK)
「せっかく買ったのに、フェスではテント禁止だった…..」とならないようにしっかり確認しておきましょう。
大規模な音楽フェスのサンシェード持ち込み可否をまとめました。
フェスのサンシェードテント持ち込みの可否
フェス名(開催地) | 持ち込み |
ARABAKI ROCK FEST (宮城県) | ○ |
ROCK IN JAPAN FESTIVAL(千葉県) | × |
FUJI ROCK FESTIVAL (新潟県) | × |
SUMMER SONIC (東京、大阪) | △ (大阪は○、 東京は×) |
フェスによっては、サンシェードテントの持ち込みが禁止されていることがわかります。
特に規模の大きなフェス(来場者数が多いフェス)ほどテント持ち込み禁止になっている印象です。
確かに何万人の人がテントを建てたら、どんなに広い会場でもいっぱいになってしまいますよね。
テントが持ち込みOKかどうかは、フェスの公式ホームページの”FAQ”や”注意事項”のページに記載されていることが多いです。
必ず事前に自分が行くフェスのテント持ち込みルールを確認しましょう!
サンシェードテントを選ぶときの4つのポイント
さまざまな種類のサンシェードテントが販売されているため、どんなものを買うべきか迷うかもしれません。
フェスに持っていくなら次の4つのポイントをチェックして買うのが良いでしょう。
- フルクローズかどうか
- 通気性は良いものが◎(特に夏フェス)
- 耐水の性能はどうか
- 必要最低限の大きさのものを選ぶ
フルクローズかどうか
まずはフルクローズかどうかです。
サンシェードテントには、次の2種類があります。
①常にオープンになっているもの
②チャックを閉めると、完全にクローズされ、外からは見えないようになるもの
完全にクローズされ、外から見えないもの=フルクローズと呼んでいます。
フルクローズにならないタイプのサンシェードテントもたくさん販売されていますが、個人的には断然フルクローズがオススメ!!
ちなみにフルクローズにならないテントは↓のように入り口が常にオープンになります。
フルクローズになる点はなぜフェスに向いているのでしょうか?
- テントの中で着替えられる
- 人目を気にせず横になれる
- テントの中に荷物を置いても外から見えない
- おむつ替え、授乳に使える(子連れ)
1つ目は、テントの中で着替えられること。
テントの中で着替えられるのは特に女性にとってはかなり助かります。
春・秋フェスなら朝晩の寒暖差が激しくて、夕方に寒くてタイツを履いたり、インナーを厚手のものに着替えたりできます。
夏フェスなら汗をかきすぎたときにはTシャツを着替えたり、全身を汗拭きシートで拭いてリフレッシュすることもできます。
フェスのトイレで着替えようと思っても、仮設トイレは狭く、着替えを置いておくスペースがないこともあります。
フルクローズのテントの中なら自分の好きなタイミングでゆっくり着替えられるのが嬉しいですね。
2つ目は、人目を気にせず横になれること。
フェスは1日中音楽を楽しむことが出来るのでとーーっても楽しんですが、その分疲労もどっときます。
朝早くから移動していたりもするので、眠くなったり、身体を休めたいと思うことも。
テントがあれば、横になって休憩することもできます。
フェスはたくさんの人が来るので、隣のテントがすぐそばにあったり、通路沿いにテントを建てると通行人の目が気になります。
フルクローズのテントなら、完全なプライベート空間になるので、横になろうが、だらだらして過ごそうか自由です。
一旦フェスで休憩すれば、体力がかなり回復して、夜までフェスを楽しめますよ〜!
3つ目は、テントの中に荷物を置いても外から見えない
スマホ・財布などの貴重品は常に持ち歩きますが、着替えや雨具などはテントの中に置いておくこともあります。
わたしはフェスでサンシェードテントを建てると、着替えなどが入ったリュックはテントの中に置いておきます。
フルクローズのテントなら、外からテントの中身が見えないので、荷物をテントの中に置いておいても防犯面でも少し安心できます。
※絶対に盗難されない保証はありませんので、ご注意を。
不安な場合はフルクローズのテントのファスナーに南京錠をかけておく方法もアリです。
4つ目は、おむつ替え、授乳に使える(子連れ)
特に子連れの場合はフルクローズのテントがオススメ!
フェスではおむつ替えスペースや授乳室など準備されていないことが多いです。
フルクローズテントがあれば、子どものおむつ替えや授乳、子どものお昼寝もできます。
うちの子はフェスに連れていくと、人混みで圧倒されるので、一旦テントの中の家族だけのスペースになると安心し落ち着きます。
子どもの着替えもできますし、子連れなら特にフルクローズのテントで良かったなあと思います。
ただし、フルクローズになるテントはほかのテントよりも値段が少し高めです。
通気性は良いものが◎(特に夏フェス)
サンシェードテントは夏フェスやレジャーなどで使う機会が多いかもしれません。
そのときに気にしたいのが暑さ。
外気温がそもそも高い夏は、テントの中はじめじめして蒸し暑く感じることもあります。
夏に使う予定が多いなら、メッシュにできるものを選ぶと、風が通り涼しく感じます。
耐水の性能はどうか
フェスでは急に雨が降ることもあります。
サンシェードテントはキャンプ用のテントよりは耐水加工されているものも少ないですが、できれば耐水加工されているものを選びたいですね。
耐水圧とは、レインウェアの表面生地がどのくらいの水の圧力に耐えられる防水性かを示す数値で、【mm】で表されます。
耐水圧は数字が大きくなるほど、防水性が高くなります。
一般的な耐水圧で耐えられる雨の目安は次のとおりです。
- 小雨:300mm
- 中雨:2,000mm
- 大雨:10,000mm
- 嵐:20,000mm
サンシェードテントは宿泊テントに比べて耐水圧は低めですが、高いものだと3,000mmのものもあります。
必要最低限の大きさのものを選ぶ
「テントは大きければ大きいほど荷物も置けるし、横になったり出来るしいいでしょ!」と思うかもしれません。
わたしもフェスに行く前はそう思っていました。
しかし、フェスで気づいたのは、テントを建てるスペースを探すのめっちゃ大変 ….。
開場と同時にテントの場所取り合戦がスタート!
フェスの規模にもよりますが、わたしが毎年行っているARABAKI ROCK FEST(宮城県)でも開場と同時にどんどんテントサイトにテントが建っていきます。
フェス上級者たちはいい位置にテントを張るために、開場時間の何時間も前から待っていることも…。
スペース的微妙なスペースしか開いていなく、に「もう少し小さいテントなら張れそうなのに…」と断念することも多々あり、テントの場所探しは一苦労。。。。
小さめのサイズのテントのほうが空いている場所を見つけやすいので、必要最低限の大きさのテントを買うことをオススメします。
【予算別】フェス向けオススメ日帰りテント10選
サンシェードテントは
・カラーバリエーションが豊富だったり
・サイズ展開が複数あったり(1人用、2〜3人用など)
します。
似たようなものがいくつかあるので買うときには、しっかり確認しましょう。
ブランド名/商品名 | 値段 | |
1 | コールマン/ クイックアップIGシェード + DARKROOM テント | ¥8,989 |
2 | FIFLDOOR | ¥8,600 |
3 | パイクスピーク | ¥7,980 |
4 | ユニバーサルStore | ¥6,480 |
5 | CHUMS | ¥6,386 |
6 | ダニエルアーバン アウトドア | ¥5,926 |
7 | MOON LENCE | ¥4,982 |
8 | キャプテンスタッグ /CSシャルマン | ¥3,564 |
9 | VIOQXI | ¥3,280 |
10 | アンドシー | ¥1,800 |
5千円以上のサンシェードテント
コールマン/
クイックアップIGシェード+ DARKROOM テント
キャンプ用テントの超有名ブランド”コールマン(Coleman)”が販売するサンシェードテント。
Amazonの評価は1,000以上で⭐︎4.4と根強い人気があるのがわかります。
メッシュ素材(虫がテント内に入ってこないようにするため)はOlytecという特殊な素材を採用。
テントの上部にはベンチレーションという通気口が付いているので、風通りが良くなります。
値段はほかのサンシェードテントより高めですが、定番ブランドで「間違いない商品を買いたい!」という方にはオススメです。
- フルクローズ:○
- 耐水性:○(3,000mm)
- 重量:2.kg
- 床面サイズ:約200×150cm
- 定員:約2〜3名
3〜4名用の大きめサイズも販売されています。
FIELDOOR
わたしが2024年にさまざまなサンシェードテントを探しまくって、結局買ったのがFIELDOORのサンシェードテント。
FIELDOOR(フィールドア)はテントやアウトドアチェアを販売するアウトドアブランドで、ほかのブランドよりもリーズナブルな価格帯が嬉しい。
このサンシェードテントの決め手は
・フルクローズになる
・耐水加工されている(1,500mm以上)
・サイズ展開が複数ある(幅160cm、200cm、240cm)
・口コミが高い(Amazonで☆4.2)
サンシェードテントの中では値段が高めの方ですが、わたしの条件にぴったりあった商品です。
買うときにマストの条件ではありませんでしたが、サンシェードテントでは珍しく、クッション性のグランドシートが付いているのも嬉しいポイント。
クッション性があるのでテントの中に敷くと、座ったときや横になったときにお尻や背中がが痛くなりません。
特に子連れでフェス参戦する場合は、子どもがお昼寝したときに敷き布団代わりに使えるので便利◎
- フルクローズ:○
- 耐水性:○(1,500mm)
- 重量:2.5kg
- 床面サイズ:約200×180cm
- 定員:記載なし
PYKES PEAK(パイクスピーク)
Amazonで500以上、⭐︎4以上の高評価のサンシェードテントです。
カラーバリエーションが5色で、しかもピンクや赤など明るいカラーもあり、さまざまなレジャーシーンで映えること間違いなし!
フェスではテントが似たようなたくさんあって、自分のテントがどれだかわからなくなることもあるある ….。
あえて目立つ色や珍しい色を選ぶのもアリ◎
サイズや色によって耐水圧が違うようなので、選ぶときには注意が必要です。
2〜3人用のシルバーとブラックは耐水圧が16,000mmと他のカラーよりも耐水圧が高くなっています。
値段は同じサイズのものと2,000円ほど高くなってしまいますが、フェスが天候の変わりやすい場所(山の上など)で開催される場合は、こちらが安心ですね。
- フルクローズ:×
- 耐水性:○(1人用:2,000mm、2〜3人用 ※一部の色のみ:16,000mm)
- 重量:2.8kg
- 床面サイズ:約200×196cm
- 定員:約2〜3名
ユニバーサルStore
サンシェードテントの入り口にフロントシートをつけれるようになっており(着脱可)、つければレジャーシート代わりにも使えます。
カラーバリエーションはグリーンとグレーと、アウトドアにぴったりなネイチャーカラー。
メッシュでフルクローズにもなるので、虫が気になる場合でも便利です。
- フルクローズ:○
- 耐水性:○(1,000mm)
- 重量:2.9kg
- 床面サイズ:191×249cm
- 定員:約2〜4名
1〜2人用のサンシェードテントも人気です。
CHUMS
アウトドア用の洋服やバッグなどのアイテムが人気のCHUMS(チャムス)から販売されているポップアップテント。
フェスでも目をひくカラフルな色合いになっています。
- フルクローズ:○
- 耐水性:不明
- 重量:1.39kg
- 床面サイズ:約112×150cm
- 定員:2名
ダニエルアーバンアウトドア
可愛いデザイン付きのテントなので、女性や子連れにもピッタリ。
- フルクローズ:○
- 耐水性:不明
- 重量:1.8kg
- 床面サイズ:約200×150cm
- 定員:3〜4名
5千円以下のサンシェードテント
MOON LENCE
フルクローズになり、耐水性もあるサンシェードテントで5,000円程度で買えるとはコスパが高い商品。
- フルクローズ:○
- 耐水性:1,000mm
- 重量:1.8kg
- 床面サイズ:約190 x 150cm
- 定員:記載なし
キャプテンスタッグ/CSシャルマン
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)はリーズナブルなキャンプ用品を販売するブランドです。
わたしはキャプテンスタッグのミニテーブルなどいくつかキャンプギアを愛用しています。
キャプテンスタッグのサンシェードテントはとにかく安く(3,000円代)で、とにかく軽い(1.2kg)!
有名ブランドでこのリーズナブルさはさすがのキャプテンスタッグ。
フルクローズではありません。背面がメッシュになっているので通気性は抜群!
- フルクローズ:×
- 耐水性:不明
- 重量:1.2kg
- 床面サイズ:約160 x 145cm
- 定員:2名
VIOQXI
ほかのサンシェードテントは、収納袋から取り出すとパッと開くようになっていますが、こちらのテントはポールで組み立てるタイプです。
サンシェードテントは設営が楽だけど、畳むのが苦手 …。
こちらのテントなら設営はワンタッチテントより時間がかかりますが、片付けはポールをしまうだけなので、特にコツは入りません。
張り縄というテントにつける紐も付いているので、風が強いときにも安心です。
特に風が強く吹きがちな場所(海沿いや標高の高い場所)での使用予定もある方にはオススメ!
- フルクローズ:×
- 耐水性:2,000mm
- 重量:不明
- 床面サイズ:約185 x 120cm
- 定員:2〜3名
アンドシー(andc)
収納時は約42cm×42cmとかなりコンパクトになるので、持ち運びに便利。
重量が500gとかなり軽いので持ち運びには良いですが、飛ばされないようにペグをしっかり打ったり、テントの中に荷物を置くなどの対策をしましょう。
1,000円台と価格重視の方にはオススメ◎
定員が1〜3名用となっていますが、テントの中で休憩するなら3人だと手狭に感じてしまいそうです。
- フルクローズ:×
- 耐水性:不明
- 重量:500g
- 床面サイズ:約142 x 100cm
- 定員:1〜3名
まとめ:サンシェードテントでフェスを快適に◎
まずは自分が行く予定のフェスの公式ホームページを確認して、テント持ち込みがOKか確認するのが一番大切。
フェスで使うサンシェードテントを選ぶときのポイントは次のとおりです。
- フルクローズかどうか
- 通気性は良いものが◎(特に夏フェス)
- 耐水の性能はどうか
- 必要最低限の大きさのものを選ぶ
周りの目を気にせず横になったり、着替えたりできるので、特に子連れや女性にはフルクローズのテントがオススメです。
標高の高い場所でのフェスや天気が変わりやすい場所でのフェスに参戦する場合は、耐水機能が高いサンシェードテントを探してみましょう。
サンシェードテントは約1万円〜5千円前後のものが多めです。
間違いない定番ブランドのテントを買いたい!という場合は、やっぱりコールマンが安心です。
フルクローズかどうか、テントの重さ、耐水性などさまざまな条件を確認しながら、自分にぴったりのテントを見つけられるといいですね。