フェスに行くときに心配なのは天気ですよね。
雨が降るかもしれないため、フェスには雨具を持っていく必要があります。
レインウェアは、上下分かれていて身体のほとんどの部分をカバーし、洋服が濡れるのを防ぐためフェスの雨具にはピッタリです。
「フェスで使うレインウェアはどんなものがいいの?」「どうやって選べばいいの?」などと疑問に思うかもしれません。
防水効果の高いレインウェアを準備したいですが、高性能なレインウェアは値段が高いです。
フェスに行くには交通費、宿泊費など出費がかさむので、レインウェアは少しでも安く抑えたいところ。
そこで今回は、フェス通算20回以上のわたしが高性能なのにコスパが良いレインウェアなど予算別に紹介します。
3万円以上の性能抜群のどのアウトドアでも使える万能レインウェアから、5千円以下の価格重視の方にぴったりなレインウェアまで幅広く紹介するので、自分の予算に合ったものを探してみましょう。
- フェスに高性能なレインウェアが必要な理由
- 高性能なレインウェアを選ぶポイント
- 予算別高性能なレインウェア比較
- レインウェアを安く買うコツ
目次
フェスに高性能なレインウェアが必要な理由
意外に雨が降ることが多い
多くのフェスは広大な敷地の公園など自然豊かな場所や標高の高い場所で開催されます。
そのため、天気が変わりやすく、天気予報はくもりマークなのに突然雨が降ることも。。。
またたくさんのフェスが開催される夏は台風やゲリラ豪雨などに見舞われる可能性もあります。
わたし自身、ライジングサン、ロッキン、アラバキなどさまざまなフェスに参戦していますが、3割くらいの割合でフェス中に雨が降っていると思います。
2日間開催のフェスで2日間土砂降りなんてこともありました(涙)
フェスは「きっと晴れるから雨具はいらないな」と思っていると、雨が降ると楽しめなくなってしまいます。
レインウェアなど雨対策のアイテムを準備した上で「晴れたらラッキー」くらいに思っておいた方が良さそうです。
傘の使用は基本的にNG
フジロック、サマソニ、ライジングサンなど多くの野外音楽フェスで傘の使用が禁止されています。
フェスは人が密集しているため、傘をさすと視界が悪くなり他の人に傘が刺さったら危ないですよね。
また、悪天候時に傘が飛ばされたら大変危険です。
しかし、2022年の千葉県で開催されるROCK IN JAPAN FESTIVALでは一定の条件で傘(および日傘)の使用が認められていたようです。
Q. 会場内で傘は使えますか?
日傘(及び雨傘)の使用は、休憩中やグッズ売り場・飲食店舗の列に並んでいる場合に限り、ステージエリア以外で使用可能です。移動時の使用は禁止です。
ROCK IN JAPAN FES.22 公式ホームページより
しかし、ステージエリアでの傘の使用は禁止されており、アーティストのライブを見るときはレインウェアは必須ですね。
雨宿りする場所があまりない
フェス会場には建物などはほとんどなく、雨が降っても雨宿りできるような場所はあまりありません。
雨が降ると屋根のある建物の軒下などに人が集中します。
雨宿りしたいと思っても場所が限られいるため、なかなか雨宿りできないと思っておきましょう。
長時間雨にうたれることになる
音楽フェスは午前中から夜まで開催されるため、行きや帰りの移動時間も含めると1日のほとんどを外で過ごすことになります。
フェスで雨が降ると、開場待ちの時間や帰りのシャトルバス待ちの間なども雨にうたれてしまいます。
普段の生活でも通勤・通学、買い物などの移動などで数十分間雨にうたれることはあるかもしれません。
しかし音楽フェスのように、何時間以上も雨にうたれ続けることはあまりないですよね。
長時間雨にうたれると、レインウェアの隙間から洋服が濡れて身体が冷え、想像以上に体力を奪われます。
わたし自身、10年以上前のアラバキロックフェスで1日中土砂降りだったことがあり、安いレインウェアを着ていたため、洋服が濡れてしまいガタガタ震えながらライブを見たこともあります。
最後まで楽しくフェスを楽しむためにも万全の雨対策が必要です。
レインウェアの選ぶときの3つのポイント
レインウェアは上(ジャケット)と下(パンツ)にわかれています。
身体のほとんどの部分をカバーしてくれるため、フェスで雨が降っても身体と洋服が濡れるのを防いでくれます。
レインウェアというとジャケット(上)のイメージが強いですが、長時間外で過ごす野外フェスでは上下ともに準備しておきましょう。
音楽フェスのような激しく身体を動かす際にも、フィットしているため動きやすいです。
どのようなレインウェアが防水効果が高いのか、フェスに向いているのかわからないかもしれません。
レインウェアを選ぶときに確認しておきたいのは、耐水圧と透湿圧とゴアテックス素材かどうかの3つです。
耐水圧がどのくらいか
耐水圧とは、レインウェアの表面生地がどのくらいの水の圧力に耐えられる防水性かを示す数値で、【mm】で表されます。
レインウェアの一番の目的は雨を防ぐことなので、レインウェアを選ぶときの一番重要なポイントとも言えそうです。
耐水圧は数字が大きくなるほど、防水性が高くなります。
一般的な耐水圧で耐えられる雨の目安は次のとおりです。
- 小雨:300mm
- 中雨:2,000mm
- 大雨:10,000mm
- 嵐:20,000mm
野外の音楽フェスではどのくらいの耐水圧ならいいの?と思うかもしれませんね。
「これ以上の耐水圧なら絶対大丈夫!」と言い切るのは難しいですが、雨の中での長時間の作業やアウトドアの際には耐水10,000mm以上が望ましいと言われています。
音楽フェスでは外にいる時間が長く、雨宿りできる場所もほとんどないため、耐水圧は少なくとも10,000mm以上のものを選びたいですね。
出来るだけ高いものを購入することをオススメします。
透湿圧がどのくらいか
透湿圧とは、衣服内の汗や水蒸気をどのくらい外に排出するかを示す数値で、【g/㎡/24h】で表されます。
生地1㎡あたりで24時間で何グラムの水分を外に出したかという数値です。
数字が大きくなるほど透湿圧が高く、蒸れにくくなります。
一般的には5,000〜8,000g/㎡であれば透湿の効果を実感でき、性能が良い商品は10,000〜20,000g /㎡と言われています。
音楽フェスのように身体を動かす場合は、透湿圧が低いと汗でレインウェアの中が蒸れてしまい不快に感じます。
透湿圧の低いレインウェアはサウナスーツを着ているようなイメージです。
蒸れずに過ごすためにもレインウェアを選ぶ際には、出来るだけ高い透湿圧のものが良いですね。
ゴアテックス(GORE-TEX)素材かどうか
ゴアテックス(GORE-TEX)とは防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね揃えている素材のことです。
簡単に言うと、雨を防ぐ+蒸れない+防風の機能が揃ったアウトドアには最強です。
ゴアテックス素材のレインウェアは耐水圧も透湿圧もかなり高い数値とアウトドアの場面では問題ない基準をクリアしているので、ゴアテックスの素材のレインウェアを買えば間違いありません。
その快適さは一度使ったらやめられなくなります。
ゴアテックス素材は、レインウェアなどのアウター以外にも靴や帽子に使われてます。
気になる方は公式HPを見てみてください。
ゴアテックス素材のレインウェアは袖に「GORE-TEX」と印字されていることが多く、商品を見るとゴアテックスかどうか分かりやすくなっています。
登山など急に天気が変わるアウトドアスポーツではゴアテックス素材のレインウェアは必須と言われているほど優れものです。
予算に余裕があれば、ゴアテックスのレインウェアを買えば問題なし!と言いたいところですが、高性能であるため値段が高いのが難点です。
予算別レインウェア比較
レインウェアの選ぶときの3つのポイントをもとに高性能なレインウェアを価格別でみてみましょう。
高性能のレインウェア比較(上下セットの価格)
価格 | 耐水圧 | 透湿圧 | ゴア | |
ストームクルーザー (モンベル) | ¥41,800〜 | 50,000mm以上 | 35,000g | ○ |
レインウェア (MIZUNO) | ¥32,890〜 | 30,000mm以上 | 30,000g | ○ |
AP2050 (MAEGAKI) | ¥17,490〜 | 不明 | 不明 | ○ |
ベルグテックEX (MIZUNO) | ¥11,329〜 | 30,000mm | 16,000g | × |
BIKERS (ワークマン) | ¥5,800 | 20,000mm | 2,000g | × |
- 価格は2023年3月時点
- サイズやカラーによって価格が異なるため、参考価格としてご覧ください
- 「ゴア」とはゴアテックスかどうかのことです
2万円以上(上下セット)|性能で選ぶなら!
ストームクルーザー(モンベル)
モンベルの「ストームクルーザー」はゴアテックスのレインウェアです。
上下セットで約4万円と値段は高いものの、耐水圧と透湿圧を他と比較すると、かなり高性能であることがわかります。
ゴアテックスのレインウェアには寿命という考えがなく、日頃のお手入れをきちんとすれば長期間使用できるとされています。
わたし自身もモンベルのストームクルーザーをすでに7年ほど使用しています。(さすがに買い替えを検討していますが)
薄手で軽いのに、防水効果はもちろんのこと、激しく身体を動かす登山のような場面でもそこまで蒸れを気にせず快適に過ごせます。
「毎年音楽フェスに必ず行く!」や「登山などアウトドアスポーツでも使用したい」という場合は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
防風効果にも優れているため、肌寒いときのウィンドブレーカーや、台風のときなど普段の生活でも大活躍しますよ。
Amazonや楽天市場ではカラーバリエーションやサイズが限られているようですので、気になる場合は公式ホームページをご覧ください。
ゴアテックスレインウェア(MIZUNO)
MIZUNOのゴアテックスレインウェアは他のアウトドアブランドに比べて、リーズナブルです。
耐水圧と透湿圧はモンベルのストームクルーザーからは少し劣るものの、かなり高性能なレインウェアです。
アースカラーやピンク色もあり、女性にもピッタリです。
XSサイズもあるため、小柄な方にも安心ですね。
サイズや色によって値段が変わるようなので注意が必要です。
1万円台(上下セット)|コスパで選ぶなら!
AP2050 (MAEGAKI)
MAEGAKIという作業服のブランドから販売されているゴアテックスレインウェアです。
耐水圧と透湿圧がどのくらいかは公表いないようです。
上下セットで2万円以下で買えるのが嬉しいですね。
ベルグテックEX(MIZUNO)
価格と耐水圧などの機能からコスパが良いのはMIZUNOのベルグテックEXです。
ゴアテックス素材ではありませんが、MIZUNOが独自開発した防水透湿「ベルグテックEX」という素材を使用しています。
100回洗濯しても水を弾き続ける耐久撥水性があるため、長時間・長期間の使用でも安心ですね。
1万円弱で上下セットの耐水圧、透湿圧の機能が高い商品で、Amazonでの口コミも1,500件以上あり評価も高いです。
1万円以下(上下セット)|価格で選ぶなら!
BIKERS(ワークマン)
名前のとおりバイクにも対応するワークマンのレインスーツ!
もちろん耐水圧と透湿圧は他のものよりも劣りますが、1万円以下で耐水圧20,000mmのレインウェアはコスパが良いですよね。
防水性を高めるためにジャケットとパンツにポケットがついておらず、スマホや財布を入れられないため、少し不便に感じるかもしれませんね。
アクアブロック(MIZUNO)
MIZUNOのアクアブロックは耐水圧15,000mm、透湿圧10,000gと高性能で上下合わせて買っても8千円ほどです。
5千円以下(上下セット)
上下5千円以下に抑えたい!という場合には、3千円程度でAmazonで評価の高いものもあります。
耐水圧10,000mm以上のようなので、ある程度の雨は耐えられそうですね。
フェスのレインウェアについてよくある質問
フェスで使用するレインウェアについて、疑問に思うことをわたしの経験をもとに回答します。
Q . 雨対策にはレインウェアでなくポンチョでも良いのでは?
ポンチョは荷物などの上からさっと羽織れるため着脱が楽というメリットはありますが、レインウェアに比べて身体をカバーする部分が少ないため濡れることがあります。
特に袖口が広がっているポンチョが多く、わたしの経験上も袖口が濡れることがあります。
小雨のときにはポンチョで十分だと思いますが、長時間雨が降る場合や大雨の場合はレインウェアをオススメします。
Q . 安いレインウェアの防水効果を上げるためには?
レインウェア+ポンチョの2枚重ねにする
予算の問題で安いレインウェアしか買えない!ということもあるかもしれません。
その場合は、レインウェアの上にポンチョや100均で売っているような透明レインコートを着て、雨具2枚重ねにすることがオススメです。
安いレインウェアでも2枚重ねれば、雨から洋服を少しでも防ぐことができます。
ちなみにわたしも大雨のときはゴアテックスレインウェアの上にポンチョを着て、雨具2枚重ねにしています。
レインウェアはいくら耐水圧が高くても、フェスで何時間も雨にうたれていると内側が湿っぽく濡れているように感じることもあります。
洋服が濡れてしまうと身体が冷えてしまい、フェスどころではなくなるため、少しでも濡れないようにレインウェア+ポンチョの2枚重ねが安心です。
防水スプレーを利用する
レインウェアの上から防水スプレーをかけて、防水効果を上げることもできます。
ゴアテックスのような防水透湿素材にも使えるようです。
靴や帽子などさまざまなものに使えるので、音楽フェスでも幅広く使うことができそうです。
千円程度で購入できるため、お財布にも優しいですね。
Q . レインウェアの上(ジャケット)だけで良いのでは?
長時間外で雨にうたれていると、レインウェア(上)から水滴がしたたり、ズボンはすぐに濡れてしまいます。
快適にフェスを過ごすためにもレインウェアは上下セットで準備しましょう。
Q . レインウェアをもっと安く手に入れる方法は?
フェスで1回しか着ない場合などは高性能なレインウェアを本当に買うか悩みますよね。
新品で購入したレインウェアをフェスで使用した後メルカリなどのフリマアプリで売るという方法もあります。
実質数千円の負担でレインウェアをゲットできることもあります。
アウトドア商品は1度着用しても、高価な値段で取引されることが多いからです。
梱包や発送などの手間はありますが、高い値段で売れたら嬉しいですよね。
また、レインウェアを今後も使用する予定がある場合は、新品で買うのではなく、最初からメルカリなどのフリマアプリで購入する方法もあります。
新品未使用のものでも、メルカリなどでは新品で購入するよりも数千円安く買えるかもしれません。
フリマアプリを上手に利用し、少しでも安くレインウェアをゲットし、万全な状態でフェスに臨みたいですね。
まとめ:リーズナブルに高性能なレインウェアをゲットしよう!
いかがでしたか?
フェスで着用するレインウェアは耐水性・透湿性・ゴアテックス素材であるものが性能が高く安心できることを紹介しました。
しかし、値段が高いのが難点です。
防水効果に優れたレインウェアでも、比較的リーズナブルなものもありますので、レインウェアの性能と自分の予算を考慮して満足のいくものを購入できたら良いですね。
最近はゲリラ豪雨や台風などが起こることも多いため、高性能なレインウェアを購入すれば、通勤通学時や買い物に行くときなど普段の生活でも大活躍すること間違いなしです!
高性能なレインウェアを持っていき、野外音楽フェスに準備万全で臨みましょう。